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【学生企画】滋賀県初のオリジナルいちご「みおしずく」 みんなから愛されるブランドいちごをめざして

2023年03月10日

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学生企画

web滋賀プラスワンでは県内の学生に県の取組を取材いただき、若者の目線で伝える【学生企画】を実施しています。
第4回目は滋賀県初のオリジナルいちごについて、中西優奈さん・佐藤彩香さん・久徳大貴さんが取材しました。

取材者:           

中西優奈(立命館大学大学院生命科学研究科2年)
佐藤彩香(立命館大学食マネジメント学部3年)
久徳大貴(立命館守山高等学校3年)

滋賀県初のオリジナルいちご「みおしずく」
滋賀県初のオリジナルいちご「みおしずく」

 近頃、いちごの産地では品種の開発が盛んに行われており、47都道府県のうちの約8割
がオリジナルいちごを持っています。全国に流通している福岡県の「あまおう」、栃木県
の「とちおとめ」など、一度は食べたことがある人が多いのではないでしょうか。
 今回は、2022年11月末から試験販売が始まった滋賀県初のオリジナルいちご「みおしずく」の開発秘話や特徴について取材しました。さらに、2023年1月15日に開催された発売記念イベントの様子をお伝えします。

滋賀県初のオリジナルいちご、5年の歳月をかけて完成

 まずは、「みおしずく」の開発秘話や味や見た目の特徴について、滋賀県農業技術振興センター 栽培研究部 野菜係 主任技師の花田 惇史(はなだ あつし)さんに伺いました。

 滋賀県がいちご品種の開発を始めたのは2016年。品種開発は最初に作りたい、いちごの特徴を定め、それに合う親品種を決めるところから始まります。一つは、県内で最も多く栽培され収穫量が安定している「章姫(あきひめ)」が選定されました。そして、果実が柔らかく傷みやすいという章姫の弱点をカバーするため、果実がやや硬く傷みにくい、甘味と酸味のバランスが良い「かおり野」をもう一つの親に選定しました。
 そこから、交配してできた約1,600の候補を1つに絞り込む作業が始まります。選定の作業は、機械で計測できる糖度や硬さを参考に、人間の感覚頼りになる部分も多くあり、1番苦労した作業だったそうです。

細部まで丁寧に説明される花田さん
細部まで丁寧に説明される花田さん

いちご栽培のニーズの高まり

農業技術振興センターでの栽培試験
農業技術振興センターでの栽培試験

 単価が高く経営が成り立ちやすいという面で、いちご栽培のニーズは農家の中で高くなっています。滋賀県内でのいちご栽培は、滋賀県農業技術振興センターが開発した「少量土壌培地耕」が多く使われています。「少量土壌培地耕」は、少ない土壌で栽培することのできる養液土耕栽培技術で、導入コストが安く栽培もマニュアル化されているなど、新規就農者にとってメリットが多い栽培方法です。

特徴は宝石のように輝くスカーレット色

 みおしずくの特徴は、酸味と甘味のバランスが良いこと、口の中に入れると果汁がジュワーっと広がること、香りが強いことなどがあります。実際に食べさせていただくと、甘みが強いながらも、しっかりと酸味もあり、さっぱりと食べることができました。そして、食べる前からいちごの香りが強く香ってきていたことも印象的でした。
 また、みおしずくは色合いがとても明るいという特徴を持っています。「他のいちごと比べて色が薄く感じますがこれはみおしずくの特徴で熟していないわけではありません。特に、寒い時期にゆっくり、じっくり色づいていくと、真っ赤ではなくスカーレット色(緋色)やほんのりオレンジ色になっていきます。『みおしずく』は、そのように色づいたもののほうが甘いんです。」と教えていただきました。店頭でいちごを選ぶ際には是非参考にしたい豆知識です。

おいしく試食させていただきました
おいしく試食させていただきました

みおしずくが全国に広まることを目指して

滋賀県農業技術振興センター花田さんと一緒に写真撮影しました。(右) 中西さん
滋賀県農業技術振興センター花田さんと一緒に写真撮影しました。(右) 中西さん

 今年度は平和堂とコラボして県内流通の土台を作り、将来的には多様な販路で県外にも展開することで、滋賀県のブランドいちごとして確立することを目指しています。そのために、滋賀県内の多くの農家さんに作ってもらえるよう栽培のマニュアルを改訂していくこと、甘さや硬度の数値データをとりPRを進めていくことに取り組まれています。
「みおしずくを栽培されている農家さんからは『味がいい』との声を頂います。これから消費者の方に食べてもらい、どのような反応がもらえるのか楽しみにしているところです。」と花田さんは笑顔で話されていました。
今回のお話から、ブランド化するには収穫量を増やしていく、全国に流通するようにする、魅力を消費者に伝えていく、など必要な段階があることを学びました。その中で、私たち消費者の行動が重要になってくるのではないかと考えさせられました。
みおしずくのキャッチコピーは「ひとしずくから輝く宝石へ」です。さまざまないちごがある中で、ひときわ輝いてみえる一粒に成長してほしい、生産者や消費者一人ひとりの想いが集まり、滋賀県を代表する「宝」になってほしい。という想いが込められています。生産者が大切に育てたいちごであるというのはもちろんのこと、消費者も含めた「みおしずく」への期待や願い、実際に育てて、使って、食べて生まれる喜びなどのストーリーがが重なりあって、「みおしずく」の価値が生まれていくのではないでしょうか。


「みおしずく」販売記念イベント

 1月15日(日)にアル・プラザ草津セントラルコートにて、販売記念イベントが行われました。店舗開店前に行われたオープニングセレモニーでは、それぞれの参加者が「みおしずく」への想いや期待について話されました。三日月大造滋賀県知事からは「“ひとしずくから輝く宝石へ”というキャッチコピーにもあるように、みなさんの想いが集まり輝くことで、多くの人に幸せを届けていきたい。」と5年の歳月をかけて育成したみおしずくへの想いを聞くことができました。また、「みおしずく」の販売を行う株式会社平和堂の平松正嗣社長からは、「みおしずくの生産・販売を本格化させていくために、みんなでこのみおしずくを育てていきたい。」と今後についての意気込みを聞くことができました。

三日月知事のあいさつ
三日月知事のあいさつ
アル・プラザ草津セントラルコートの様子
アル・プラザ草津セントラルコートの様子

 販売ブースの中央には、宝石のように輝く「みおしずく」がたくさん並んでおり、フローラルな香りが会場中に広がっていました。開店後はたくさんの方が「みおしずく」を手に取り、色や香りに魅了され、お買い上げになっていました。他にも販売ブースには「滋賀県産いちごのサイダー」や「滋賀県産いちごのチューハイ」が並んでおり、いちごづくしの販売ブースとなっていました。
また、「みおしずく」をお買い上げの方限定の抽選会では、景品に平和堂イメージキャラクター「はとっぴー」のぬいぐるみや令和6年度にデビュー予定の近江米新品種がラインアップしており、長蛇の列ができていました。
今回の販売記念イベントは多くの方で賑わっており、「みおしずく」が滋賀県だけでなく、全国の方に愛される品種となっていくのではないかと感じました。これからの「みおしずく」が楽しみです!

三日月知事、平和堂平松社長と一緒に写真撮影しました。
(左より)佐藤さん、三日月知事、久徳さん、中西さん、平松社長
三日月知事、平和堂平松社長と一緒に写真撮影しました。
(左より)佐藤さん、三日月知事、久徳さん、中西さん、平松社長

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