常設展 いろんなかたち
- 期間
- 2025年6月19日〜9月7日
- 場所
- 滋賀県立美術館 展示室2

物として存在している美術作品には、かたちがあります。たとえば絵画であれば、それが具象画にしろ抽象画にしろ、描かれたイメージのかたちがあります。また、絵画をモノとして捉えれば、キャンバスや額もかたちだといえるでしょう。彫刻などの立体作品であれば、よりシンプルに作品そのもののかたちがありますし、作品の素材が何かということもかたちに大きく影響します。
作品のかたちは、作家によってテーマやコンセプト、物理的、状況的な条件のもとで生み出されています。たとえば大病を患って絵筆を持つことが難しくなったことで生み出されたアンリ・マティスの切り絵、《幼年時代》と名付けられたイサム・ノグチのまるっこい石の彫刻、たくさんのボタンを縫い付けた布を丸めて糸でぐるぐる巻きにして作られる井村ももかのボタンの玉、鉄板のかたちをそのまま刷ったリチャード・セラの版画、描いたイメージに合わせたフランク・ステラの変形キャンバスなどなど。
この展示では、ぜひ作品それぞれのかたちに注目してみてください。なぜ、このかたちになっているのか、作家にはどのような意図があるのか、重さはどれくらいで、硬さはどうなのか、かたちから想像してみてください。きっと新しい発見があると思います。
- 料金
- 有料
- 問合せ
- 滋賀県立美術館
TEL:077-543-2111