みんなは“ヨシ”って知ってるwo?
茅葺き屋根やすだれ(よしず)に使われてきた水草なんだけど、滋賀県は平成4年(1992年)にヨシを守る条例(滋賀県琵琶湖のヨシ群落の保全に関する条例)を定め、平成12年と平成14年に改正。
そんなに大事にされる“ヨシ”をもっと知るために、今回うぉーたんは滋賀県高島市で開催された『ヨシ刈り』に行ってみたwo!
小雨が上がって、大きな虹が見守る中開会式が始まったwo。まずはみんなでMLGs体操。そしてヨシ刈りについて説明。今日は地元だけでなく、県外からもたくさん参加してくれたんだwo。
いよいよヨシ刈りスタート!
刈る人、運ぶ人、縛って束にする人…大人も子どももやることを見つけてどんどん刈られて行くwo〜。
うぉーたんも刈り取って…「よいしょ、よいしょ」頑張って運ぶwo!
どうしてヨシを刈らなきゃいけないの?
ヨシ原には5つの役割があるって知ってるかな?
役割1:生態系の保全
役割2:野鳥の生息環境の保全
役割3:水産資源の保護
役割4:湖岸の浸食防止
役割5:湖辺の水質保全
「そんなに役立つなら刈らない方が良いんじゃない?」と思うけど、ヨシは1年間で成長仕切ってしまうので、ヨシ刈りやヨシ焼きをすることで、ヨシ原を更新(手入れ)する必要があるんだwo。
景観の美化だけでなく、CO2削減効果もアップ。
ヨシは育つことでも、刈ることでも役に立つんだwo〜。
見て見て!ヨシ刈り中に見つけた希少種・カヤネズミの巣(お引っ越し済み)!
本当にたくさんの生き物の住みかなんだね。キレイになったヨシ原に、また新しいカヤネズミ家族が住むと良いな♪
高島のヨシが2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)※のユニフォームに!?
※以下「大阪・関西万博」と称する
色んな役に立つヨシだけど、なんと高島のヨシが2025年開催の大阪・関西万博のユニフォームになるという情報をキャッチ!真相を知るべく「びわこ高島の葦(ヨシ)を守る会」の中村会長にお話を伺ったwo。
中村会長「びわこ高島の葦(ヨシ)を守る会は、2020年に発足。CO2削減や景観を守るためヨシ刈りをはじめました。
会ではヨシの新たな使い道を模索し、観光に役立てようと箱館山によし小路を作ったり、アクセサリーにしたり様々な挑戦をしています。
その一つがヨシから作る“琵琶の葦布(よしぬの)”でした。」
うぉーたん「ヨシから布!? どうやって作るwo?」
中村会長「収穫されたヨシをまず和紙にして、それを糸にして様々な生地に織り込んでいきます。
高島は発祥は江戸時代といわれ、古くから「高島ちぢみ」をはじめとする織物の産地。伝統の技と新しいアイデアで、サスティナブルな“琵琶の葦布”が誕生しました。」
うぉーたん「葦布が大阪・関西万博のユニフォームになるって本当だwo?」
中村会長「ユニフォームと言っても選手ではなくスタッフ用ですが、各種イベントで使用する法被(はっぴ)に使われています。イベントなどで万博の法被を見たら「高島のヨシからできた法被かも」と注目してください。今後は、ユニフォームの一部にも葦布が使われる予定です。」
どうして高島のヨシをユニフォームに?
大阪・関西万博のユニフォーム製作の協賛を表明している、株式会社たまゆら(大阪)の岡本社長にもお話を伺ったwo。
うぉーたん「どうして高島の葦布をユニフォームにしようと思ったwo?」
岡本社長「まず、びわこ高島の葦を守る会さんが地元の環境を守るために継続して活動されている点と、刈ったヨシの新たな活用法を考えられている点に感銘を受けました。
ヨシ刈りは必要ですが今後確実に人手は減っていきます。しかし、今よりもヨシに価値が創造できればみんな欲しがって刈りに来ますよね。守る会さんが新しい活用法を模索されていることは、未来の刈り手・守り手を呼ぶ活動だと思います。
もう1つ、ヨシから布を作る織物技術が受け継がれているのもスゴイことです。ヨシの群生地は全国にありますが、ヨシと織物技術が揃うのは高島以外に無いと思います。」
うぉーたん「地元で刈って、地元で布に。地産地消だwo〜」
岡本社長「そう、もっと地消して欲しいですね。
滋賀の人は琵琶湖を守ろうという意識が高い印象ですが、万博ユニフォームへの採用をきっかけに葦布を知って、地元でももっとヨシを使って欲しいと思います。」
琵琶湖・高島のヨシを世界へ!
ヨシは育てることも、刈ることも、使うことも、それを続けていくことも大切なんだwo!
高島のヨシが大阪・関西万博のユニフォームになって世界中の人に見てもらえるなんて楽しみだwo〜♪
ヨシ刈りに行ってみよう!
滋賀県内の色々な所でヨシ刈りが開催されています。
是非参加してみてね♪
ヨシの新たな活用支援についてはこちらもご覧ください→水草等対策技術開発支援事業
ヨシやヨシを使った製品はこちらもご覧ください→公益財団法人 淡海環境保全財団
(写真協力:高麻株式会社、photoAC 他)