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【学生記者が行く!】滋賀に移住って実際どう!? 〜移住者が語る滋賀の魅力とは〜

2023年09月30日

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【学生記者が行く!】では県内の学生に県の取組を取材いただき、若者の目線で伝える学生企画を実施しています。

今回の学生記者

*岡尾 宗一郎(おかお そういちろう)*

立命館大学院理工学研究科2年生。滋賀県大津市生まれ大津市育ち。建築関係の研究室で土壁の研究に取り組んでいます。

お話聞かせていただいた岡山泰士 (おかやま ひろし)さん(「共同作業所 蓬莱の家」にて)

YOUはなにゆえ“蓬莱”へ?

今回お話を聞かせていただいた岡山さんは、京都・沖縄を中心にお仕事をされている建築家。

京都市内の事務所を拠点としていましたが、「子育てや暮らしをもっと自然豊かなところでしたい」と、6年前に滋賀県の湖西・旧志賀町(蓬莱駅周辺)に移住されました。

一級建築士事務所studio monaka(中央が岡山さん)と建築実績など

「蓬莱は電車でも車でも、意外と都市部へのアクセスが良いんですよ」と、移住後も毎日京都へ通う生活。「仕事も今までの生活も断ち切って覚悟の移住!ではなく、仕事は都市部で、暮らしは田舎でとゆっくり切り替えていけるのがこのエリアへの移住の魅力だと思います」とのこと。

奥様も仕事をしつつ、お子さんたちも琵琶湖や山が当たり前にある暮らしを楽しんでいるそうです。

保育園帰り、夕暮れの琵琶湖を楽しむ岡山さんのお子さん

もっと蓬莱にいたい」から始まった地域活動

ところが「せっかく蓬莱に移住したのに仕事は県外。この地であまり過ごせていないし、地域とも関われていない。なにかできないか?地域活動を行えば滞在時間も人との関わりも増えるはず」と考えるように。

そしてこの地域で同じように考えていた4人が出会い、「一般社団法人シガーシガ」が結成されました。

一般社団法人シガーシガの4人。シガーシガはギリシャ語でゆっくりゆっくりという意味。

メンバーの一人、西 翔太(にし しょうた)さんは蓬莱駅近くに以前からある障害のある人たちの就労支援施設「共同作業所 蓬莱の家」の二代目所長。施設利用者さんの「やってみたい」ことや「得意」なことに寄り添って、地域のアーティストやベーカリーなど、その道のプロが利用者の興味や技術の向上を手助けしています。

誰でも立ち寄れるお洒落なカフェもあり、シガーシガの定例会議を行ったり、運営のお手伝いをするようになりました。

施設の活動で「ほうらいマルシェ」というイベントが行われており、利用者や地域の方がお店を出します。利用者の活動の機会の他、地域の方同士の接点の場づくりを目的としているそうで、岡山さんもマルシェを通じて地元の方や他の移住者さんとの縁が広がっていったそうです。

マルシェのメイン会場になる広場

取材日も定例会議の日だったためシガーシガのメンバーがゆっくり集まってきました。

蓬莱の家のシェアファーム。実は全員農業に詳しくないのに「やってみたいね!」と始めたそう。その後地元のひら自然菜園・加地玄太さんの力を借りて運営。こうしてつながりが広がっていったとか。

マルシェを通じて新たな移住希望者が

マルシェには、蓬莱や周辺へ移住したいという人もよく来られるそうです! 多くは関西圏の方で、近隣都市へのアクセスも良く比良山系と琵琶湖にかこまれた恵まれたロケーションが魅力だとか。

マルシェに出店して、地域の方に認知され始めてから本格的に移住してお店をこの地域で構える方もいるそうです。そんな移住前のお試しの場にもマルシェが役に立っているんですね。確かに湖西には近年お洒落なお店が増えてリゾート地のようです。「エリアブランディングがうまく行けば、軽井沢のような町になるポテンシャルがありますよ」と岡山さん。

岡山さんは蓬莱に移住する際、案内人が居たわけではなく自分で探したそうですが、今では、この地域への移住相談は、岡山さんが窓口となって受けることも多いそうです。

「子育て世代からお仕事を終えた世代まで、移住を考えている人は幅広いです。とりわけ、京都で活動するクリエイターが湖西で移住先を探しているケースも多い印象です。」とお話しされていました。

琵琶湖を見下ろす山沿いに開店した隠れ家喫茶。実はオーナーは京都の伝説的カフェのマスター。

地元在住者としてできること

岡山さんが移住者に物件の紹介をする時、空き家・空き地・空き別荘の所有者が誰かを調べるのに苦労するそうです。空き家等の所有者は、地元の人の方が知っていることも多いため、こうした情報が移住希望者に積極的に提供され、空き家バンクの取組みなども活用することで、もっと移住のハードルが低くなるのでは?と感じました。

他にも様々な地域の情報を積極的に発信するなど、地域が移住者に向けてできることはまだまだあるように思いました。

湖西は昔から別荘地でもあり県外の方が長期間いることに違和感がなく、フレンドリーな雰囲気があるそうです。

取材を終えて

私自身、今回取材させていただいた場所、「蓬莱の家」から車で2分のところで生まれ育った移住者受け入れ側です。

岡山さんとお話をする中で、地元の魅力や可能性について知らされることが多々ありました。当たり前だと感じていた琵琶湖や比良山がある貴重さ、実はそこまで不便でもなかったこと… 地元の可能性を開花させ地域をより良くするためには、地元の人が地元の魅力に気付く必要があると思います。

さらに、すでに魅力に気付いてここに来てくれた移住者さんと協力することで、新たなアイデアが生まれ、より活発で魅力的な地域おこしが可能になってくるのではないかと感じた取材でした。

湖西の琵琶湖の透明度!うぉーたんと一緒に飛び込みたいのを我慢しました。

【10月8日(日)】 おおつDEくらす 滋賀暮らしセミナー

滋賀ぐらしHP
https://www.pref.shiga.lg.jp/iju/news/333601.html
移住スカウトサービスSMOUT
https://smout.jp/plans/13368


取材者:岡尾 宗一郎(立命館大学院理工学研究科2年生)

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