環境・防災

活用して水源の森を守る!
滋賀県産木材 びわ湖材(2023年夏号)

2023年08月01日

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琵琶湖を囲む山々の森林は水源の森であり、県土の保全においても重要な役割を担っています。森林を健全な姿で次の世代に引き継ぐため、「びわ湖材」を活用しましょう。

循環利用して森林を守る

滋賀県では、農山村の人口減少などにより、森林の管理が大きな課題になっています。
びわ湖材(県産材)の利用は、森林を適正に管理することや、農山村の活性化につながります。
県では今年3月、森林を健全に保つことを目指して、「滋賀県県産材の利用の促進に関する条例」を制定しました。
条例制定により「びわ湖材」の利用をより強力に進めていきます。例えば、これまでの保育園など公共施設への利用に加え、商業施設など民間施設においても、木造・木質化にむけた取り組みを進めます。

滋賀県県産材の利用の促進に関する条例
県産材の利用を促進することにより、滋賀の森林を健全な姿で次の世代に引き継ぐため、令和5年3月に制定

【びわ湖材とは】
滋賀県内で伐採、加工された木材のうち、びわ湖材産地証明制度により合法性が証明された県産材のこと。


「びわ湖材」を使った建築を多く設計してきた宮村 太さんにお話を聞きました。

「びわ湖材を使う」

地元で育った木はその土地の気候風土に合っていて、家屋が丈夫で長持ちすると言われています。身近な山の木を使うことは、理にかなっているのです。
「びわ湖材」は国産材の中でも平均以上の強度があり安心して使えます。一般的に国産材は、外国産材に比べて価格が高いというイメージが強いですが、ウッドショック以降その価格差は小さくなっており、節のある木材を生かしたり、短い木材で広い空間を創ったり、コストを抑える工夫をして、活用を進めていきたいです。
特にスギは木目が優しく、空間にあたたかい印象を与えるのが魅力なので、環境負荷の抑制や地域経済の発展に寄与する「びわ湖材」を使った建築の良さを肌で感じ、琵琶湖の水とつながる木材を使う意義を知っていただきたいです。

宮村太設計工房
宮村 太さん
宮村さんが設計された、びわ湖材100%の屋根架構。木材を折れ線状につなげたアーチが特徴。(琵琶湖汽船 今津営業所)
柱は根を張っていた部分を残して利用。大きな木が生えているようなのびやかさが漂う空間に。
ドアの取っ手も木製。
記念品の木製プレート。

水源の森 オータムフェスタ

日時 : 10月7日(土)10:00~15:00
場所 : 滋賀県立近江富士花緑公園(滋賀県野洲市三上519)

10月は「びわ湖水源のもりづくり月間」です。緑豊かな近江富士花緑公園で、森や木へ親しむイベントを開催します。展示や体験、林業技術の実演など「やま」・森の魅力がいっぱい。ぜひご参加ください!

協働の森づくり応援サイト 森づくりネット・しが

県内各地で活動する森づくり活動団体の情報、イベントなどが検索できるサイトです。補助制度などについても解説しています。皆さんも森づくりにご参加ください。


「びわ湖材」を使った玩具や遊具を開発している浅尾 年彦さんにお話を聞きました。

みんなで木育「木の心地よい手触り触って遊んで体験して!」

天然木材工房Kigumi
「キグミンの森」
浅尾 年彦さん

太古から人は木とともに暮らしてきました。木の手触りと香りは人にとって心地よく、気持ちを落ち着かせます。ところが、今ではほとんどのおもちゃがプラスチック製で、大人も子どもも木に触れる機会がありません。まずは木のおもちゃに触れて遊んで、木の良さを知ってもらいたいと、今年5月にオリジナル遊具をそろえた「キグミンの森」をオープンしました。
素材のスギは湿度によって収縮し、加工するのが難しいのですが、やわらかな触り心地を生かすため、塗装はしていません。
輸入木材が増えて、代々携わってきた製材業では生活が成り立たなくなり、試行錯誤しながら始めた「木のおもちゃ」作り。「びわ湖材」を使った事業で採算がとれるようにがんばっています!
木育を体験できる「キグミンの森」にぜひ遊びに来てください!

【ズレンガmini24pcs】
6面体のすべての面が凹凸でつながる木製ブロック「ズレンガ」。家・橋・動物など多彩な表現ができる。
【おままごとセット】
やわらかな木の感触が魅力のおもちゃ。
大人気のはっぱの階段

天然木材工房Kigumi
「キグミンの森」
TEL : 0749-50-3097
滋賀県長浜市元浜町14-22
(黒壁スクエア内)
火曜定休

つなぐ「しが木育」指針
県では、幅広い世代が木に触れ合う機会をつくるため、令和5年4月に「木育」の指針を策定しました。
●しが木育
子どもから大人まであらゆる世代が、木と触れ合い、木に学び、木と生活することにより、暮らしと森と琵琶湖のつながりを理解し、豊かな心を育む取り組みです。
●しが木育で目指す姿
「やま」や森林に関心を持ち、木の持つ癒やしやぬくもりを感じて健康で快適に暮らすことで、「やまの健康」・「健康しが」が実現されている姿。また、滋賀の木づかいの文化や、森川里湖のつながりが健全な姿で次の世代に引き継がれている姿を目指します。
今後は、目指すべき姿を実現するため、木育指導者の育成や木製品づくりへの支援、木育イベント開催等による普及啓発などに取り組みます。

もっと知って「びわ湖材」・「木育」

びわ湖材を用いた木製品カタログや、しが木育の取り組みは以下からチェックできます!


「滋賀県森林審議会委員」 募集!

■任期 : 令和5年12月1日~令和7年11月30日の2年間
■募集人数 : 2人
■応募資格 : 県内に在住または通勤、通学する満20歳以上の方
■応募方法 : 「滋賀県森林審議委員会応募書」(所定の様式)に必要事項を記入の上、「今後の滋賀県の森林・林業」についての意見、提案を1,000字程度にまとめた「意見書」(任意の様式)を添えて、郵送、FAX、Eメール、持参のいずれかで、森林政策課まで。
■締切 : 10月6日(金)必着
■お問い合わせ : 滋賀県森林政策課 TEL : 077-528-3913

令和5年度 「森づくり県民講座 受講生」 募集!

①上級 10月5日(木)  定員 : 15名 申込締切 : 9月13日(水)
 里山整備・薪利用 〜薪を科学する! 薪ストーブユーザー必聴講座〜
②中級 10月19日(木) 定員 : 16名 申込締切 : 9月27日(水)
 竹林整備 〜藪竹林を伐る! 竹林整備の実践〜
③上級 11月9日(木)  定員 : 15名 申込締切 : 10月25日(水) 
 林業機械 〜チェーンソーの安全な使い方について学ぶ〜※チェーンソー講習としては初心者向けです
■時間 : 10:00〜16:00(受付①③9:30〜、②9:00〜)
■場所 : 林業普及センターおよび周辺森林ほか
■申込先 : 林業普及センター(〒520-2321 野洲市北桜978-95)
■申込方法 : しがネット受付サービスまたはメール、郵送でお申し込みください。詳細は「県民講座」のHPをご覧ください。
■TEL : 077-587-2655
■e-mail : dj02@pref.shiga.lg.jp

お問い合わせ
滋賀県森林政策課 
TEL : 077-528-3911
FAX : 077-528-4886
e-mail : dj00@pref.shiga.lg.jp

お問い合わせ
滋賀県びわ湖材流通推進課 
TEL : 077-528-3915
FAX : 077-528-4886
e-mail : dj02@pref.shiga.lg.jp

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