-空前の埼玉ブームを巻き起こした日本最高峰の茶番劇ふたたび-
映画『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜』の舞台は関西・滋賀県。
本作品では滋賀県おなじみのスーパーや飛び出し坊やといった本県ゆかりのものが数多く登場します。
そんなシーンへの思いや滋賀の魅力についてお話しいただきました。
“滋賀のオスカル”から愛をこめて
杏 さん
桔梗 魁 役
儚くも美しい滋賀のオスカルとして
桔梗 魁役のお話をいただいた時、滋賀出身ではない私で大丈夫かなと、思いました。その点は今もまだドキドキしていて、公開後滋賀の皆様にぜひ観ていただいて、温かいお言葉をいただけると嬉しいです(笑)
本作の衣裳デザイン担当は、大河ドラマでご一緒したことがある柘植伊佐夫さん。私が演じた桔梗は、歴史の教科書で見るような南蛮渡来の襟とケープという衣装でした。そこに私が、かつて滋賀を舞台に天下を取り合った武将たちの家紋をバッジにして左胸に着け、折にふれて愛でるように撫でるのはどうかというアイディアをプラスしました。私自身が武将好きなこともありますが、滋賀のビハインドや地域性を感じてもらえればと思っています。
滋賀を調べてわかったこと
滋賀は東京出身の私からすると知らないことだらけで、「風が吹けば湖西線が止まる」と聞いて、湖西線を調べたり。新しい発見がたくさんありました。作中には滋賀の方にはおなじみの店や小道具も登場するので、見つける楽しみも味わっていただけます。
実は、最初に受け取った台本では私のセリフはすべて滋賀弁でしたが、クランクイン直前になって変更になりました。武内監督から「桔梗は滋賀を出てパリに留学しているから、他府県の人と話す時は標準語で。地元の人と話す時は滋賀弁」と言われて使い分けることになりました。関西弁とは少し違う、最後の一音が下がるところが特徴的な滋賀弁をせっかく覚えたのにとは正直、思いましたけど(笑)。
また生かせる機会が来ると良いですね。
寛大な心で御覧いただければ
物語の後半で、桔梗が滋賀や近県の方たちを鼓舞する場面があるのですが、このシーンではエキストラの方たちもみんな本当に泣いていました。滋賀のオスカルとして、心を琵琶湖に捧げられたかなと思うシーンのひとつです。いつか、子どもたちと 「うみのこ」 にも乗りに行きたいと思っているので、その時はよろしくお願いします。
高橋メアリージュン さん
滋賀のジャンヌダルク 役
愛ある滋賀の“ディスリ”
前作ファンだったので、その続編に出られると聞いて本当にうれしく思いました。しかも舞台は出身地の滋賀県。加えて、実はジャンヌダルクみたいな役柄を演じてみたいと思っていたところだったんです。いくつもの喜びが重なった感じでした。
私の役は違うのですが、滋賀関係の人物はゲジゲジ眉で登場するなど、本作内にはいろんな“ディスリ”があります。私自身は言われ慣れてきたことがあちこちに使われていたので、台本を読んで大笑いしました。いじってもらえることにも愛を感じています。
作中で、滋賀県ではおなじみのスーパーの旗が出てくるシーンがあるのですが、それを観た時は懐かしくて…。こんな風に滋賀のいろんなところが見てもらえる機会を得て、知名度が上がることをうれしく思っています。
堀田真由 さん
近江 美湖 役
ぜひ共感してください
私はスクリーンデビューも彦根城だったので、今回のロケで原点に戻ったような気持ちになれました。セリフが滋賀弁だったのは初めての経験でしたが、いつもより早く覚えられた気がしています。
作中、滋賀とは縁が深い瓢箪をぶら下げた扮装をするシーンがあるのですが、そんな風にピンポイントで考証してくださったのもうれしく思いました。滋賀県民には“あるある”な描写がいっぱいの本作です。
くっきー! さん(野性爆弾)
近江 晴樹 役
滋賀を考え感極まりました
琵琶湖の印象が強すぎて、滋賀は陸が少ないとかよく言われてきました。ホンマはめちゃくちゃ広いんですけどね。免許取りたての頃、滋賀ナンバーのクルマで出かけると引け目を感じることもありましたが、今作に出演してそのトラウマを克服。ラストのシーンでは脳から足の先まで滋賀のことを考えて、感極まりました。そして本当にジャブジャブ泣きました。そのシーンを楽しみに、皆さんもぜひ一緒に泣いてください!
11月23日(木・祝)全国公開
配給:東映
©2023 映画「翔んで埼玉」製作委員会
その昔、東京都民からひどい迫害を受けていた埼玉県人は自由を求め立ち上がった。麻実麗・壇ノ浦百美をはじめとする埼玉解放戦線の活躍により通行手形制度が撤廃され埼玉は平穏な日常を手に入れた。
しかし、それは単なる序章に過ぎなかった…。
さらなる自由と平和を求め、埼玉の心をふたたびひとつにするため、埼玉解放戦線は次なる野望へと突き進む。
〜日本埼玉化計画・第Ⅱ章 東西対決〜
遥か西の地・関西へと飛び火したこの事態は東西の天下を分かち全国をも巻き込む大事件へと発展していく。
史上類を見ない壮絶なディスバトルの火蓋が今、切られようとしていた―。
映画の公開を記念し、滋賀ロケーションオフィスでは特別試写会を11月16日(木)に実施します。
※特別試写会のお申込は11月8日(水)まで(抽選)
映画「翔んで埼玉」の監督と主要キャストが滋賀・埼玉両知事に“謝罪”
大きな話題を呼んだ映画「翔んで埼玉」続編の全国公開を前に、監督と出演者が作品の中でディスった滋賀県と埼玉県の知事に謝罪する会見が東京都内で開かれました。
続編の「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」は関西が舞台。今作では滋賀県にも騒動が飛び火したことを、武内英樹監督と出演する二階堂ふみさん、加藤諒さんが謝罪しました。
3人は埼玉県の大野知事に「続編を作ってしまい、申し訳ありませんでした」と深く頭を下げ、続けて滋賀県の三日月知事にも「ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございませんでした」と謝罪。三日月知事は「なぜ滋賀県なんですか!ひどいと思いました。滋賀は埼玉化計画にはくみしません」と対抗心を見せながらも笑顔で応じました。
会見の後半、滋賀で行ってみたい場所や食べたい物はあるかと司会者から問われた二階堂さんは「南郷水産センターに行ってみたいです」と即答。加藤さんは「焼きサバ素麺が食べたい」という渋めの返答で三日月知事を驚かせました。
一方、郷土料理のふなずしについて三日月知事は「作中では匂いだけが強調して表現されていたけれども、後世に伝えたい発酵食品なんです」と名産品をさりげなくアピール。「映画を通して滋賀県の魅力を知ってもらいたい。今後も埼玉県と交流して、映画を盛り上げたい」と話し、団結を示すために劇中でも使われている埼玉ポーズを取っているように見せつつ、ちょっと変化させたポーズで記念写真に納まりました(※このポーズの正体は映画本編をお楽しみに…!)。