「育児・介護休業法」の改正により、今年10月から「産後パパ育休」がとれるようになりました。これを機に、みんなで楽しみながら家事・育児ができる方法を考えてみましょう。
男性も育児休業を
令和3年の滋賀県の調査で、育児休業の取得率は男女でまだ大きな差がありました。また、育児休業を希望したものの取得できなかった男性が約3割いることもわかっています。※
性別にかかわらず家事や育児をすることで人生が豊かになると同時に、女性の働き方の選択肢が増え、子育ての孤立化を防ぐことにつながります。多様な人材が生き生きと活躍する社会にするために、身近でできることから始めてみませんか?
※株式会社日本能率協会総合研究所「仕事と育児等の両立に関する実態把握のための調査研究事業報告書」(令和2年度)より
子どもの日々の成長に向き合えた「育児休業」
育児休業をとってどうだった?職場復帰への不安は? 社会福祉法人 八起会に勤める先輩パパ・武村健太(たけむら けんた)さんに聞いてみました。
滋賀県女性活躍推進企業 三つ星企業 社会福祉法人 八起会〈写真〉左から、事務局長 佐竹 隆代さん、主任 武村 健太さん、高橋 汐里さん
周囲の理解で安心して育児休業
勤務先からのすすめで、第一子と第二子で育児休業をとりました。上司からも「一緒に家事や育児を楽しんで」と声をかけてもらえてありがたかったです。最初は職場復帰に不安がありましたが、直属の上司と連絡をとって事前に現場の情報収集ができたことで、負担なく復帰できました。子どもの日々の成長にふれられて本当に楽しかったので、周囲の人にもぜひ育児休業を使ってほしいです。
子育てを楽しみたい!
育児休業中は妻に教えてもらって洗濯や食器洗いなどの家事、子どもの寝かしつけや抱っこ、おむつ替えをしました。育児や家事は実際にやってみないとわからないことがたくさんあり、失敗してもいいからまず自分でやってみることが大事だと感じました。今後も育児や家事を分担して、仕事と家庭、子育ての時間を大切にしていきたいです。
八起会コメント
育児休業を取得した男性は全員「とってよかった」「妻の大変さがわかって感謝している」という感想です。女性も男性も「お互いさま」と思える風土はとても大切だと思います。
「滋賀県女性活躍推進企業」をご存知ですか?
滋賀県内に本社または事業所を置く企業・団体を対象に女性活躍推進の取り組み状況に応じて、「一つ星企業」「二つ星企業」「三つ星企業」として認証しています。
審査項目
●男性・女性の育児休業取得率
●課長相当職以上の女性比率
●育児のための短時間勤務制度の有無
など合計32項目
■お問合わせ
女性活躍推進課
■TEL
077-528-3772
■FAX
077-528-4807
■E-mail
fg00@pref.shiga.lg.jp
ちょっとしたコツでスキルアップ!「しがパパママスクール」を開催!
家事や育児に関わりたいけれど、何をどうすればいいのか…。そんな悩める男性や家族に向けて、今秋も「しがパパママスクール」を開催。家事・育児がもっと楽しくなるスキルを学びます。8月27日に県立男女共同参画センターで開かれた第1回の参加者の声をお伝えします。
参加したきっかけ
●昨年から育休復帰して共働きになり、家事と育児に追われている。
●家事の負担が少しでも軽くなればと思って参加した。
普段の家事について
●保育園の迎えなど、協力してやっている。
●散らかっている状態がイライラしてぶつかることも。
●仕事が忙しい時期は特に大変だと感じる。
家事の手順だけでなく話し合いの大切さに気づきました
パパ:役割分担のグラフを見て、家事ってこんなにあるんだ!と驚きました。講座で、掃除では手順がいかに大切かを知りました。手順通りにする方が効率がよくなり、時短につながると納得しました。
ママ:これまで家事はどちらか一人に負担がかからないように、早く帰った方がしていたのですが、「私ばっかり」「僕ばっかり」とケンカになることもありました。講座を受講して、家事について二人で話し合っていなかったこと、そして話し合うことの大切さに気づきました。
我が家の家事・育児オリジナルカレンダーづくりに挑戦してみよう!
我が家の家事ルールを書きこんで、色を塗ったりイラストを描いて、家族だけのオリジナルカレンダーを作ってみましょう。カードを差し替えて、日々のスケジュールを家族みんなで共有できます。