湖国だより滋賀レイクス（2024年夏号）

プロバスケットボールBリーグ
B2優勝でB1復帰を決めた滋賀レイクス。
今シーズンは年間来場者数12万人を突破！
このムーブメントを滋賀から広げたい。

滋賀ダイハツアリーナを本拠地とするプロバスケットボールチーム「滋賀レイクス」は、昨シーズンにクラブ初のB2降格を経験。今シーズンは「１年でのB1復帰」を目標に掲げ、見事に達成されました。「B2優勝」という最高の形でシーズンを終了。滋賀県草津市出身の森山修斗さん、チーム生え抜きの野本大智さんに振り返っていただきました。

昇格の瞬間は最高でした

森山：県民の一人として2015年のBリーグ参入時からレイクスを応援してきました。今、憧れのユニホームを着てプレーしていることは自分の誇りです。そのため、昨シーズンのB2降格は本当に悔しかったです。今シーズンはB1に復帰するためなら何でもやると決意し、B1復帰の瞬間をコート上で迎えられた時は込み上げるものがありました。笑顔がいっぱいの景色は一生忘れないと思います。

今シーズン、最も印象に残っている試合はやっぱりB１復帰を決めた山形ワイヴァンズ戦です。あの時は嬉しさだけではなく、やっと終わったという安堵感がありました。

とはいえ、一人の選手としてはあまり良い結果を残したとは言えませんので、やりきった感じはありません。個人としては不完全燃焼だったと思います。でも、今シーズンに関してはチームとして果たすべき目標に向かい、そして達成できたので充実感はあります。

野本：大学4年生の時に特別指定選手としてレイクスに来ました。4年前の当時はコロナ禍で声出し応援が禁止されていましたが、スタッフからは滋賀のホームアリーナは熱量がすごいと聞いていました。初めて声出し応援を体感した時は“これかぁ”と驚きました。滋賀の熱量は圧倒的ですし、今シーズンのB2プレーオフでは大声援にすごく助けられました。B１復帰とB２優勝という最高の終わり方ができて、改めて素晴らしいシーズンだったなと思います。何より、県民やファンの皆さんとともにB１復帰とB２優勝をホームアリーナで迎えられたことがよかったです。昨シーズンはB２降格になって悔し涙に染まった景色を見ました。対照的に今シーズンは皆さんが喜んでいる姿をコートから見ることができました。この２つのシーンはずっと忘れないと思います。

琵琶湖で気持ちをリセット

森山：キャンプが好きなのでよく湖畔でたき火をします。多い時は週２くらい。試合に負けて気持ちを切り替えたい時にも行きます。たき火越しに広がる琵琶湖を見ているとレイクスの選手で良かったなと思います。

野本：滋賀は自然が豊かで出身地の群馬に似ています。優しい方も多く住みやすいです。練習に向かう途中に何気なく琵琶湖が見えてくると気持ちが明るくなりますし、やっぱり滋賀っていいなぁと思う瞬間です。

2025年の滋賀国スポ・障スポにエール

森山：来年は滋賀で国スポ・障スポが開催されます。僕は高校生の頃に滋賀県代表（少年男子）のキャプテンとして出場しました。小学校と中学校では所属チームでキャプテンをしていましたが、自分では向いているとは思っていませんでした。そのため、高校ではキャプテンはしていません。それなのに、国体チームでキャプテンを任された時は少し困りました。その影響かどうかはさておき、自分たちの年代はあまり良い成績を残せていません。来年の国スポは滋賀開催なので、やっぱり滋賀チームに優勝してほしいです。僕も応援したいと思います。

野本：僕が国スポ・障スポに期待することは相乗効果です。滋賀県代表の勇姿を観た県民の皆さんが今度はレイクスの試合を観戦したり、逆にレイクスのファンが滋賀県代表に興味を持ったりと、滋賀一丸で2025年を盛り上げられたらいいなと思います。森さん（森山）みたいに、国スポに出た高校生が将来はレイクスでプレーする可能性だってあるわけですからね。今までレイクスに関心のなかった方々も次のシーズンは滋賀ダイハツアリーナにお越しいただきたいと思っています。B１には日本代表選手が何人もいるような強豪チームがあります。そのチームを僕らが倒していく姿を見ていただきたいですし、絶対に楽しんでいただけると思います。みんなで滋賀から熱いものを発信していきましょう！

たくさんの人に愛されるチームを目指して

1試合平均3,600人以上という観客動員数はレイクス最大の価値だと思います。県民の方々やファンによってレイクスが成り立っていると改めて感じました。B1昇格や優勝という要素が絡むと大きなムーブメントになることも理解できました。2026年開幕のBプレミアに向けて、このムーブメントをさらに広げ、たくさんの方々に愛され、応援される滋賀レイクスを目指していきます。