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琵琶湖をぐるり、160キロ。県境の尾根を走り抜ける「LAKE BIWA 100」

2025年12月02日

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滋賀の県境の尾根道を何十時間も走り続けるって、想像できますか?

琵琶湖を囲む山々を、昼も夜も走り抜けるトレイルランニング大会「LAKE BIWA 100」が、2025年10月に開催されました。三重県の湯の山温泉からスタートし、鈴鹿山脈、信楽、田上、比叡山、比良山系を経て琵琶湖へ。その距離、100マイル(約160キロ)。琵琶湖を半周する、過酷な挑戦です。

100マイルの”旅”

スタートは三重県の湯の山温泉。ランナーたちは鈴鹿山脈を越え、信楽から田上、長等山、比叡山、比良山系を経て、最後は琵琶湖へ飛び込みます。その距離、正確には169キロ。累積標高は、なんと10,500メートル。富士山を2回以上登るのと同じ高さです。

引用:LAKE BIWA100 コースマップ

この大会の特徴は、日本では珍しい”ワンウェイコース”であること。同じ道を往復せず、一方向に走り抜けます。

「旅をしているような感覚だった」と語るランナーも多く、厳しいレースの中でも、移り変わる風景を楽しみながら走ったといいます。夜明けの尾根道、木々の間から差し込む光、そして眼下に広がる琵琶湖。走るたびに表情を変える滋賀の自然が、ランナーたちを迎えました。

比叡山を夜通し走る

レースのハイライトのひとつが、比叡山延暦寺です。

大会では特別に夜通し通行の許可を得て、境内を徐行区間として進みます。静寂の中、ヘッドライトの明かりだけを頼りに、千年以上の歴史を持つ聖地を走る——海外からの参加者にも人気の名所です。

「景色がとにかく美しい」「地元の応援が温かかった」。そう語る参加者の声からは、この大会が単なる”競技”ではなく、滋賀の自然と文化に触れる体験であることが伝わってきます。

300人が支える300人のレース

この過酷なレースを支えるのは、県内外から集まった約300人のボランティアです。

「自分は走れないけど関わりたい」と参加する人が多く、募集はすぐに埋まるといいます。山頂のエイドステーションでは温かい食事を用意し、夜の山道ではライトを掲げてランナーを導きました。

国内外から集まった約300人のランナーと、それを支える約300人のボランティア。この大会は、走る人と支える人、両方がいて初めて成り立ちます。

滋賀に惹かれて

この大会を主催する丹羽さん自身、滋賀の山の魅力に惹かれた一人です。

「滋賀の県境は山の尾根でつながっている。その尾根を走れば、滋賀の魅力を感じてもらえるはず」——そんな想いから、この大会は生まれました。丹羽さん自身、いつか滋賀に移住したいと考えるほど、この土地に魅了されているといいます。

実はこのレース、山岳の100マイルレースの中でも完走率が高い大会として知られています。それは、滋賀の自然が持つ”懐の深さ”と、地域の人たちの温かい支えがあるから。厳しくも美しい山々と、そこに暮らす人々の声援が、ランナーたちを最後まで導いていきます。

滋賀から世界へ

完走者には、アメリカやネパールなど世界の名だたる大会への挑戦権が与えられます。

琵琶湖を見下ろす尾根を越えながら、ランナーたちは滋賀の自然の力を感じて走りました。滋賀の山に抱かれ、支える人たちに見守られながら走る。

「LAKE BIWA 100」は、みんなでつくる“滋賀から世界への挑戦”です。

スタートは三重県・湯の山温泉
日本では珍しい“ワンウェイコース”
完走者は世界大会にも挑戦 
ゴールは琵琶湖へ

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