
ナイトミュージアム=夜の博物館。
その魅惑的な響きに「一度は行ってみたい」と思っている方も多いのではないでしょうか?
暗がりの中で照らし出される展示物や、のびのびと泳ぐ魚たち。そんな“夜ならでは”の博物館を楽しめるイベント「ナイトミュージアム」が滋賀県立琵琶湖博物館で開かれ、約3,800人が特別な夜のひとときを楽しみました。
開催日は、びわ湖マラソンで大いに盛り上がった2026年3月8日。夕暮れとともに、家族連れやカップルたちが続々と烏丸半島に集まってきました。お目当ては、今年30周年を迎えるびわ博の記念イベント「ナイトミュージアム」です。
照明の演出を手掛けたのは、二条城のライトアップなどでも知られるネイキッド。
館内に入るとまず青い光に包まれたアトリウムが出迎えてくれました。大きな窓の向こうに広がる夜空とあいまって、まるで別世界のような幻想的な空間。弦楽四重奏「カルテット風雅」によるコンサートも行われ、やさしい弦の音色と光の演出に、みなうっとりとたたずんでいました。
展示室では、中世から琵琶湖の舟運を支えてきた「丸子船」も特別にライトアップ。ゆらめく光の中に浮かび上がる姿は、今にも夜の琵琶湖へ漕ぎ出していきそうな大迫力です。多くの人が足を止め、写真を撮りながらその幻想的な光景を楽しんでいました。


なかでも子どもたちに大人気だったのが水族展示。水槽に浮かび上がるバイカルアザラシのシルエットや、いきいきと泳ぐ夜行性の魚たちに思わず歓声があがります。暗くなった館内では生きものたちの警戒心がやわらぐのか、魚がガラス越しに顔の近くまで寄ってくる場面も。昼間とはひとあじ違う生き物たちの姿が見られるのは「ナイトミュージアム」の醍醐味のひとつです!
このほか会場では、近江の地酒のふるまいやヨシ灯りの展示など、滋賀らしい企画も実施。やわらかな灯りに包まれた館内で、来場者は思い思いに特別な夜を満喫していました。帰り際には子どもたちから「ものすごく楽しかった」「また来たい」といった声も聞かれ、ナイトミュージアムは大きなにぎわいのなか幕を閉じました。




(文・菊池玲奈/写真・東田七星/動画編集・大塚慎也)
