国連総会で8月27日が「世界湖沼の日」として正式に制定されました。世界中の湖を守り、その大切さを伝える国際的な記念日です。そしてその「始まりの場所」は、私たちのびわ湖。40年の時を経て、びわ湖から始まった湖沼保全の取組が、世界へと広がる大きな一歩となりました。
びわ湖から始まった世界湖沼会議
「世界湖沼の日」の原点は、1984年8月27日に滋賀県大津市で開催された第1回世界湖沼会議。当時、びわ湖の水質悪化が大きな問題となる中、「世界の湖の未来を守ろう」と29カ国から、のべ5,800人を超える科学者や行政、市民が集まりました。
それから40年――。
びわ湖で始まったこの動きは世界中の湖沼へと広がり、湖の環境保全を考えるきっかけをつくってきました。
国連総会での採択、世界が湖を守る日を祝福
そして2024年12月、ニューヨークの国連総会で歴史的な瞬間が訪れました。インドネシア政府の提案を中心に、日本をはじめ多くの国が賛同し、「世界湖沼の日」が国際的な記念日として正式に採択されたのです。
8月27日は、滋賀県大津市で開催された第1回世界湖沼会議の開会日にちなんだもの。世界に対して湖沼の重要性を訴えてきた私たち滋賀県民にとって大きな誇りです。
湖の未来に向けて、つながる一歩
「世界湖沼の日」は、湖と人々のつながりを再認識し、湖沼保全の大切さを世界中で考える日です。滋賀県もこれをきっかけに、びわ湖と世界の湖をつなぐさまざまな取組を進めていく予定です。
例えば、びわ湖にまつわるイベントや、湖の魅力を発信する活動も計画されています。これから8月27日は、びわ湖を舞台に、世界と一緒に湖を守る未来について考える特別な日になりそうですね。
びわ湖の想いが、世界へと広がる
8月27日が「世界湖沼の日」となったことは、びわ湖が世界へとつながった証。そしてこれは、湖を大切にしてきた滋賀県にとって、大きな節目となるニュースです。
びわ湖から世界へ――。
8月27日は、湖の未来を守る一歩として、びわ湖を大切に思い、びわ湖の恵みに感謝する一日にしましょう!
(文・林正隆/動画編集・大塚慎也)