環境・防災

しがジビエを考える。ひょっこりはんが、
「狩猟・解体・食する」一連の流れをリポート!

2022年12月26日

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※鹿の狩猟と解体シーンが映ります。苦手な方は、視聴をお控えください。

ひょっこりはん
お笑い芸人
ひょっこりはん

「ひょっこり」顔を出す芸で知られる、滋賀県出身のお笑い芸人ひょっこりはん。
今回は、滋賀県でも問題となっているニホンジカなどの野生動物による農林業被害に触れ、獣害対策で捕獲された
野生獣の解体講習会を突撃リポート。狩猟現場のリアルな声を聞き、ジビエの意義と美味しさをお伝えします。

野生鳥獣による深刻な被害と、
猟り続けなければならない現状。

近年「街中にシカやイノシシが出没した」というニュースを耳にしますが、滋賀県も例外ではありません。県内に生息する野生動物は、温暖化や狩猟の減少など、さまざまな要因で数を増やし続けています。

そのため生息域が拡大し、農林業の被害をはじめ、土壌の流出や森林の植生破壊など深刻な獣害被害を引き起こしています。

侵入防護柵の設置などの防止対策を実践する集落が増えたため、被害は減少傾向にあるものの、捕獲の手を緩めると生息数が増え、獣害被害の拡大を招きます。地元の猟師と協力し、生息数を適切に調整することが必要です。

猟銃を構える猟師
被害の様子

捕獲された野生動物の大半は、そのまま土に埋められており、二ホンジカについては、自家消費を除いて約4%しか食肉として流通しないと言われています。

滋賀県では捕獲したニホンジカ等を自然から頂いた恵みとして、有効に活用し、「困りごとをプラスにして、地に足をつけたキラリと光る活動」とするため、ジビエ活用の推進に取り組んでいます。

今回、取材した解体講習会もその一環として、獣害対策で捕獲された野生獣を食肉利用するための正しい知識と解体技術の習得・向上を目的に開催されました。猟師の高齢化など担い手不足も深刻な状況で、ジビエが一層みなさんの身近になり「食して命の連鎖を繋げる」活動が求められています。

※講習会では、解体手順等を参加者がよく見えるよう、屋外で解体していますが、実際に解体する場合は衛生管理に留意する必要があります。
衛生管理のポイントは「滋賀県野生鳥獣肉衛生管理ガイドライン」をご覧ください。

年齢別狩猟免状所持状況
狩猟の様子

「畜産肉とは違った味わい」
安全で美味しい、滋賀のジビエグルメを堪能

ジビエとはフランス語で、狩猟によって捕獲された天然の野生鳥獣の肉のこと。狩猟が盛んなヨーロッパでは、貴族の伝統料理として古くから受け継がれてきた食文化です。

野生動物は、ウイルスや細菌、寄生虫を保有している場合があり、食中毒の発生を防止するため、狩猟時から消費者に提供されるまで、県のガイドライン等に沿った様々な衛生管理や処理が必要となります。

時間と手間はかかりますが、ヘルシーで栄養価も高く、飼育された牛や豚などの畜産肉とは異なる魅力があり、特別感のある料理が楽しめます。

滋賀県ではジビエにより親しんでいただけるよう、しがジビエ※が食べられるレストランやジビエ加工品の情報等をまとめた「しがジビエガイド」を発行しています。

「まだジビエを食べたことがない」という方も一度、味わってみてほしいとひょっこりはん。ジビエは、想像よりもクセがなく美味しいご馳走です。命を無駄にせず、自然からの贈り物として、みんなで美味しくいただきましょう。

ジビエ料理
ジビエ料理を食べるひょっこりはん

※しがジビエとは…
滋賀県内で捕獲され、食品衛生法に基づく営業許可を取得した県内施設で加工処理されたシカ肉およびイノシシ肉のことです。

動画でも紹介のしがジビエガイドはこちら

しがジビエガイド

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