滋賀県のキャラクター・うぉーたんが滋賀県各地に行って体験する企画。
今回は、NHKの大河ドラマ『光る君へ』で注目の、紫式部と源氏物語ゆかりの地へ行ってみたwo!
源氏物語を起筆したといわれる「石山寺」
まずは、紫式部にも源氏物語にもゆかりが深い石山寺。
平安時代、「石山詣(いしやまもうで)」が女性文学者の間で人気となり、紫式部も石山寺に7日間参籠(さんろう)して、源氏物語の構想を練ったという伝承があるんだwo。
紫式部が「源氏物語」を起筆したとされる部屋は本堂の横にあって「源氏の間」として公開されているほか、境内の奥には紫式部の銅像も。
また、大河ドラマの世界をもっと感じられる「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館」が境内にオープン。衣装や小道具、特別映像などが見られるんだwo。
場所:石山寺境内 明王院(滋賀県大津市石山寺1-1-1)
期間:開催中〜2025年1月31日(金)まで
時間:9:00〜17:00(最終入場16:30) ※期間中は原則無休 ※開催日・開館時間は主催者等の都合により予告なく変更となる場合があります。
主催者:大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会
さらに期間限定で「石山寺物産館 紫 -MURASAKI-」も誕生。ここだけの限定商品もあるのでぜひ立ち寄ってみてね。
場所:石山寺境内 拾翠園(滋賀県大津市石山寺1-1-1)
期間:開催中~2025年1月31日(金)
時間:9:00~17:00
石山寺の周辺も見どころいっぱい
京阪石山寺駅から石山寺までは徒歩で1kmほど。道中も紫式部を感じるスポットがいっぱいだwo。
東大門の前には老舗&ニューフェイスグルメがズラリ。食べ歩き目的でも来たくなっちゃうwo♪
紫式部が活躍するずっと前から人々の心を捉えてきた石山寺は、名前の由来になった大岩やくぐり岩、日本最古の多宝塔、月見亭など見どころ盛り沢山。春には瀬田川と合わせて桜の名所としても人気だwo〜♪
生涯一度の旅、琵琶湖を渡って越前へ
さて、源氏物語執筆前の紫式部の話だwo。
紫式部は父・藤原為時の越前(福井県)赴任に同行することになり、琵琶湖を北上したため滋賀県の風景を見て各地で句を詠んでいるんだwo。「紫式部もこんな景色を見たのかな?」と思いながら散策してみてね♪
紫式部一向は打出浜から出港したと言われていて、「打出て 三上の山をながむれば 雪こそなけれ ふじのあけぼの」が読まれたとされています。今も三上山が見えるwo!
白鬚神社には「三尾の海に 網引く民のてまもなく 立居につけて 都恋しも」の歌碑があるwo。高島の三尾崎で網を引く(漁をする)人の見慣れない景色に、居ても立っても都が恋しいと詠んだ歌だwo。
琵琶湖の最北端・塩津に着いた紫式部は塩津峠(深坂古道)を通り越前に向かいました。その時輿の担ぎ手がもらした弱音に対して詠んだのが「知りぬらむ 行き来にならす 塩津山 世にふる道は からきものとは」(知っているでしょう?歩き慣れた塩津の山も人生もこの峠のように辛いものです)。自分で歩いてないのに…うぉーたんだったら泣いちゃうwo。
越前で暮らしていた紫式部でしたが、求婚され京都に戻ることに。
帰路、伊吹山を見て詠んだのが「名に高き 越の白山 ゆきなれて 伊吹の嶽を なにとこそ見ね」(名高い越前の雪山を見慣れたから伊吹山はたいしたものとは思わない)。たいしたことないと言えちゃうほど越前は雪深かったのかな…
野洲の湖岸道路沿いには、沖島を望んで詠んだ「おいつ島 しまもる神や いさむらん 浪もさわがぬ わらわべの浦」の歌碑があります。うぉーたんが行った時も波の無い穏やかな湖面だったwo〜。
都に戻った紫式部は結婚したものの夫が急死。一説にはその悲しみを晴らすため『源氏物語』を書き始めたと言われているんだwo。
一族ゆかりの「三井寺(園城寺)」
越前の旅のきっかけとなった父・為時は、後に三井寺に出家。異母兄弟や母の兄弟も三井寺の僧になった人がいて紫式部にとって縁の深い寺なんだwo。
境内では、大河ドラマの記念朱印帖も販売。
また、三井寺所蔵の紫式部に関する史品6点を初公開している「紫式部と三井寺」展も開催中だwo。
場所:三井寺境内 金堂(滋賀県大津市園城寺町246)
期間:前期/開催中~7月31日 後期/10月1日~2025年1月31日
時間:8:00~17:00(受付終了16:30)
『源氏物語』ゆかりの地へ
最古の長編恋愛小説といわれる『源氏物語』。33以上の言語に翻訳され世界中で読まれているけど、その本編に滋賀県の色んな場所が関係あるって知ってるwo?
大津市伊香立の「融神社(とおるじんじゃ)」は、『源氏物語』の主人公・光源氏のモデルの一人とされる源融(みなもとのとおる)を祀る社。 鎮守の森の奥、静かで神秘的なところだwo。
観光地としても人気の「浮御堂」は、源氏物語に登場する僧侶・横川の僧都(よかわのそうず)のモデル、源信 恵心僧都(げんしん えしんそうず)が建てたとされる御堂。松尾芭蕉が「鎖(じょう)あけて 月さし入れよ 浮御堂」と詠んだとおり、石山寺と同じく月の名所。紫式部は湖上の名月がお好きだったのかも?
源氏物語で光源氏と空蝉が12年ぶりに再会する逢坂の関。
その他、比叡山延暦寺や日吉大社などゆかりの地は色々とあるんだwo。
そしてなんと言っても「石山寺」。
石山寺から琵琶湖の湖面に映える月を見て「今宵は十五夜なりけり」と、光源氏が月を見て都を思い出す「須磨」から書き出したと言われているんだwo。また、光源氏が石山詣に向かう話などたびたび石山寺は物語に登場するwo。
平安時代のお話に滋賀県が出てくるなんてワクワクしちゃう!物語を生んだ場所を、当時の景色を想像しながらまわるのも楽しそう。みんなも歴史ロマンを感じに出かけてみて欲しいwo〜♪
(写真協力:びわこビジターズビューロー、photoAC 他)