取材者:
佐藤 彩香(立命館大学食マネジメント学部3年)
久徳 大貴(立命館守山高等学校3年)
滋賀県・びわこビジターズビューローは滋賀への教育旅行を支援します!!
https://www.biwako-visitors.jp/corp/education/
滋賀県の豊かな自然とゆったりとした暮らしを体感し、心のリズムを整える旅「シガリズム」。このシガリズムを教育旅行にも取り入れ、来県する子どもたちが、滋賀で楽しみ、学び、体験するために作られたのが「シガリズムスクール」です。今回は、シガリズムスクールについて、びわこビジターズビューローの堀井恵三さんにお伺いしました。さらに、シガリズムスクールの体験メニューを提供している事業所の一つであるBSCウォータースポーツセンターの山本実璃さんに琵琶湖での取組についてお話を聞きました。取材の最後には、BSCスポーツセンターでカヤック体験をさせていただきました。
シガリズムスクールへの想い
シガリズムスクールでは「琵琶湖でしか」「滋賀でしか」できないことを大切にしています。滋賀県は山、川、湖と自然にあふれ、その中で独自の文化を発展させてきました。かつては東海道や中山道の宿場町、そして湖上交通の要衝として栄え、いたるところに歴史が残っている街でもあります。「近江を制する者は天下を制す」という言葉も残るように、琵琶湖の水運や歴史から紡がれてきた暮らしは誇りあるものです。そのような自然、文化、歴史、暮らしがあるからこそできる学びをしてほしいという堀井さんの想いを強く感じました。また、体験学習はもちろんのこと、移動途中の風景や宿泊施設から見える朝日や夕日といった琵琶湖の景色も魅力の一つです。そして、滋賀を体感した子どもたちが大人になったときに、また自分の家族を琵琶湖に連れてきたいと思えるような時間を過ごしていただきたいと話していただきました。
琵琶湖でしかできない体験
今回取材させていただいたBSCウォータースポーツセンターは、主に教育旅行・社員研修向けに、自然体験プログラムを企画・提供する施設です。特に、子ども向けのキャンプは、夏はウォータースポーツ体験、冬はスキーなど一年を通じて全国から子どもたちが集まってくるほど人気があります。ウォータースポーツは多くの子どもたちにとって初めての経験で、SDGsにもあるように「誰もがみんなで」楽しむことができるのが特徴です。また、琵琶湖は海と違って、四方を山で囲まれているので少しだけ安心感があるようです。日本一大きい湖という特徴を持つ琵琶湖だからこそ、子どもたちが思い切り楽しんで挑戦できる場になっているのではないかと山本さんは話されていました。
また、現地で学んだことを事後学習で振り返ることで、今後の子どもたちのアクションや探求につなげていきたいと堀井さん。事前学習、現地学習、そして事後学習とつなげて行うことで、より「教育旅行」としての学びを深めることができます。
さらに、滋賀県が取り組むマザーレイクゴールズ(MLGs)は2030年の持続可能な社会に向けた目標(ゴール)13項目を独自に設定しています。MLGsは、琵琶湖版SDGsと言われ、環境にやさしいウォータースポーツや外来魚の調査と琵琶湖の生態系の観察、先人から受け継がれてきた琵琶湖と人々の歴史体験からSDGsやMLGsを教育旅行として学ぶことができるのも特徴的です。
マザーレイクゴールズ(MLGs)とは https://mlgs.shiga.jp/
MLGsツーリズム 滋賀の環境学習ができる体験施設9選!(リンク先:BSCウォータースポーツセンター)
https://edu.bsc-int.co.jp/2023/02/23/shiga_kankyo/
滋賀でぜひ学んでほしい
琵琶湖、暮らし、歴史、戦国武将、映画の聖地、日本遺産、伝統工芸、発酵食など、幅広いコンテンツを体験できるのは滋賀の魅力です。自分が興味のある分野の体験を選ぶことができるので、楽しんで学ぶことができます。雄大な琵琶湖や自然、独自の文化が残る滋賀だからこそ、みんなで思い切り、楽しく、学ぶことができるのだと思います。日本の中心近くに位置し、京都に近い滋賀の立地も活かして、シガリズムスクールを日本に、そして世界にも広げていきたいと熱い想いを語ってくださいました。
シガリズムスクール・カヤックを体験!
今回取材にご協力いただいたBSCウォータースポーツセンターで、カヤックを体験させていただきました。私も滋賀県に住んでいますが、琵琶湖に触れる機会があまりなく、とてもわくわくしました。カヤックで琵琶湖に出ると、宙に浮いているような感覚で不思議な感じがしました。また、今回は、BSCウォータースポーツセンターのスタッフの方と2人乗りのカヤックで漕ぎ出ましたが、掛け声なども楽しかったです。自然を身体で感じつつ、人との繋がりができ、琵琶湖での体験学習の魅力を垣間見ることができました。
世界から選ばれる「シガリズム」になるように
今回の取材の中で、おふたりが滋賀県で働かれている中で、琵琶湖の魅力を肌で感じていることが印象的でした。堀井さんは職場から眺める琵琶湖の景色は毎日見ても飽きない、山本さんは湖西の山と湖が近くキャンプやスキーなど身近にアクティブに過ごせることが魅力だと話してくださいました。
お話の中でも様々な滋賀県の豆知識や初めて知る情報があり、とても楽しく取材をさせていただきました。琵琶湖の魅力を感じている人たちがシガリズムスクールを推進しているからこそ、想いのこもった滋賀でしか体験することができない、唯一無二の教育旅行になっていくのだと感じました。これからもより多くの子どもたちに琵琶湖を体感してもらいたいです。 滋賀県は、日本のほぼ中心に位置し、京都から2駅9分で来ることができるアクセスのよさが強みです。ぜひ日本だけでなく、世界から選ばれる滋賀になるように「シガリズム」が広がっていくことを期待しています。