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スタンプラリーから野菜獲得まで?!まちのコイン「ビワコ」でつながる滋賀の新しい試み

2024年05月27日

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2024年本屋大賞に選ばれた小説『成瀬は天下を取りにいく』の舞台でもあるJR膳所駅。
今春から「ようこそ!成瀬の住むまち、びわ湖大津へ!」という、大きな看板が設置されるなど、街をあげた盛り上がりを見せています。

この盛り上がりに合わせて実施されているのが、「この春を成瀬に捧げるスタンプラリー」と題した企画。
スマートフォンを使い、大津のまちでスタンプラリーしながら歩くことができます。

とっても楽しそうな企画ですが、このポスターをよく見ると、「まちのコイン」という案内が。
スマートフォンでQRコードを読み込んでみても、「まちのコイン」の案内ページに飛ばされます。

あれ?スタンプラリーじゃなかったの?
まちのコイン?何ですか、それ。

そんな疑問を解決するため、「web滋賀プラスワン」編集チームが取材してきました!

滋賀県庁で「まちのコイン」を聞いてみた!

まず向かった先は、滋賀県庁。
担当課の「滋賀県 市町振興課」でお話を伺いました。

滋賀県市町振興課 渡部直子さん
(滋賀県市町振興課 渡部直子さん)

さっそくですが、教えてください。まちのコインって何ですか?

「まちのコインは、全国27のエリアで導入されているデジタル地域コミュニティ通貨です」

デジタル地域コミュニティ通貨??
いきなり新しい言葉が出てきましたね。
デジタルということは、実物は存在しないということでしょうか。
通貨ということは、お金として使えるということですか?

「いいえ、まちのコインは、実際のお金には換金することはできないんです」

いやいや、ちょっとまってください!
通貨なのにお金に換金できないんですか?それって意味があるんですか?
そんなの使ってる人がいるんですか?

滋賀県市町振興課 渡部さん、林さん、山村さん
(写真中央:滋賀県市町振興課 林容代さん)

「じつは、滋賀県ではすでに利用者が1万7000人を超えました。今でもどんどん増えているんですよ」

えっ!1万7000人も?!
換金できない通貨なのに、そんなに多くの人が使ってるんですか!?なぜ??
ぜひとも、詳しく教えてください。

「はい、県民のみなさんには、ぜひもっと知ってもらいたいです!
まちのコインは全国で導入されていますが、市や商店街などではなく、県内全域で導入したのは全国で滋賀県が初めてです。エリアによって呼び名が違うのですが、滋賀県ではシンボルであるびわ湖にちなんで『ビワコ』と名付けました」

滋賀県市町振興課 山村学さん
(滋賀県市町振興課 山村学さん)

「今回のスタンプラリーのようにスポットを訪れたら50ビワコ、イベントのお手伝いをしてくれたら1000ビワコなど、”ちょっといいこと”をすることでゲームのように楽しくビワコを貯めることができるんです」

いいことをすると、そのお礼にビワコがもらえる、ということでしょうか。
もらったビワコは、使うことはできるんですか?

「はい、もちろん使えます。例えば500ビワコで規格外の野菜がもらえたり、1000ビワコでお祭りのみこしが担げたり。“お金で買えないうれしい体験”に、気軽に交換できるのが、まちのコイン・ビワコのいいところです」

なるほど!
お金で買えないうれしい体験。いい言葉ですね!

「はい。その、お金で買えないうれしい体験を差し出し合うことで、滋賀県のみなさんには、今まで当たり前だと思っていた滋賀ならではの魅力に気づいて、地元に愛着をもってもらいたいと思っています。
また、県外の方には観光ガイドに載っていない地域ごとのディープな魅力を体験してもらうことで、“継続的にこの地域とつながりたい”と思っていただきたいですね」

とっても素敵な仕組みですね。
具体的な取組も、教えてもらえませんか?

柿どろぼうプロジェクト

「例えば、2023年に甲賀市で開かれた『柿どろぼうぷろじぇくと』ですが、この地域では放置柿による鳥獣害が問題になっていました。
そこで、参加者の方に500ビワコを払ってもらい、“柿どろぼう”になってたくさんの柿を獲ってもらった結果、柿の木がスッキリして地域の方々にとても喜んでもらえました」

地域課題を、逆に地域ならではの体験として提供して、他の地域の人も巻き込んでいく。おもしろい取組ですね!

「そうなんです!他にも、近江八幡市の伝統的な『左義長まつり』では、山車(ダシ)作りを手伝うと2000ビワコが獲得でき、もらったビワコで通常は地元の人しか担げない山車を担ぐ体験ができたんです。
県外から何度もお手伝いに通ってくれたご家族もいたそうです!」

地元の山車を、他の地域の人が担がせてもらえるなんて!
まさに、“お金で買えないうれしい体験”ですね。

この春を成瀬に捧げるスタンプラリー

「現在開催されているのが、『この春を成瀬に捧げるスタンプラリー』です。こちらもすでに、多くの人に参加いただいています。このスタンプラリーは2024年6月30日(日)までとなっていますので、物語の舞台となった大津のまちを実際にめぐって、ぜひビワコを貯めてみてくださいね!」

そんな背景があるスタンプラリーだったんですね!
渡部さん、林さん、山村さん、ありがとうございました!

実際に、まちのコイン・「ビワコ」を使ってみた!

せっかくなので、冒頭で紹介したスタンプラリー、編集部でも実際にまわってみました!

まちのコイン・ビワコ

まずは、スマートフォンのアプリストアから「まちのコイン」のアプリをダウンロード。
アプリは無料でダウンロードできます。
お住まいの地域を選択できるので、「滋賀県」を選択します。

QRコード読み取り

アプリの準備ができたら、街へ出かけましょう。
今回は、JR膳所駅に貼られているポスターで、アプリからQRコードを読み込みます。

50ビワコ獲得

すると、スタンプラリーカードにスタンプが押され、「50ビワコ」が獲得できました!とっても簡単ですね!

まちのコイン「ビワコ」を使って、お金で買えないうれしい体験を!

ビワコポスター

最初は正直、「よくわからないな〜」と思っていたまちのコイン「ビワコ」。
まちのコイン「ビワコ」には、地域の人が「こんなことを助けてほしい!」という発信ができて、私たち県民には普段は見つけにくいディープでユニークな体験ができる、そして滋賀県をもっと好きになれるという大きなメリットがありました。

「今日は何をしよう?」と思った時、アプリを開いてみれば思いがけない体験に出会えるかもしれません。
“お金で買えないうれしい体験”を通じて、人と人、人と地域がつながっていけば、新しい滋賀県らしさが生まれてくるかもしれません。

さまざまな可能性を秘めたまちのコイン「ビワコ」。
ぜひ一度、ダウンロードして、使ってみてくださいね。

(取材・安部愛子/文・編集・しがトコ編集部、林由佳里)

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