破城の痕跡を新発見
令和6年1月12日、「幻の安土城」復元プロジェクトの発掘調査の成果の新たな発見が、非公開エリアの発掘現場で公表されました。
今回発掘調査された天主台東面の石垣は、上部が崩れているものの、残存する築石の高さが水平に揃っていたことから、これが豊臣氏の時代に政治的なパフォーマンスとして意図的に崩された「破城」である可能性が浮かび上がりました。
また天主台の直下に位置する本丸取付台から礎石と抜き取った跡が新たに見つかり、これにより建物がさらに南側へ展開していた可能性が推測されます。
本丸取付台では建物の礎石に火災の痕跡も確認されましたが、築城時の遺構が失われており、火事場整理が行われたと考えられます。 今後は発掘調査成果報告会が滋賀・東京で開催され、県文化財保護課は継続的な調査を行います。令和の発掘調査に引き続きご期待ください。
▶「幻の安土城」復元プロジェクト・歴史セミナー:令和5年度特別史跡安土城跡発掘調査成果報告会については以下のリンクよりご確認いただけます
https://www.pref.shiga.lg.jp/kensei/koho/e-shinbun/oshirase/335847.html