透き通るほどキレイな川や、緑いっぱいの大自然に恵まれた高島市朽木に、都市部からやってきた3人の女子学生たちが1週間泊まり込み、「しがのふるさと応援隊(農山村版ワーキングホリデー)」に参加。
期間中は、地域の歴史を学んだり、体を動かして農業体験をしたり、郷土料理を作ったり、地域の人と交流しながら楽しく過ごしました。
「農山村版ワーキングホリデー」は、農山村地域の関係人口の創出・拡大や移住の促進を目的に、若い世代に滋賀県の豊かな農山村の魅力を体験してもらうプログラムで、2024年は米原市、長浜市、高島市で実施されました。
取材に訪れた高島市朽木地区は、平成の合併までは滋賀県唯一の村だった地域。炭焼きや米作の盛んな山村集落です。
参加者たちは、都会の喧騒から離れ、農作業の手伝いをしたり、朽木名物「栃餅」を作ったりしながら、地域住民との交流や農山村地域の生活を楽しみました。
「木工所くっつきむら」では、木工体験に挑戦。トチやサクラの木を使ってボールペンを作りました。普段使いなれない彫刻刀で木を削る表情は真剣そのもの。木工旋盤(せんばん)も初めて使ったそう。
参加した大阪の専門学校生・頼永美有(よりながみう)さんは
「朽木に初めて来たのですが、外を歩いている人が全然いない・・・というのが第一印象(笑)。でも、実際に地元の人と話してみると、みなさん朽木を愛していて、朽木に誇りを持っていて。自然も人もとても豊かなまちだなと感じました。私は、高校生の頃からまちおこしボランティアに関わっているので、その経験も生かしながら、まちを活気づけるアイデアの交換などをしていきたいです」と話してくれました。
地域に滞在して、地域の人と交流することで見えてくる、新たな魅力がきっとあるはず!
若者ならではのアイデアも交えながら、農山村地域の魅力発掘やさらなる情報発信に期待したいですね。
(撮影・出原敬介・赤井悠大/文・松本歩/動画編集・大塚慎也)